何処にでもあるラブストーリー
奈緒子は、僕の2つ下の代に入社した女の子だった。 明るく、はっきりとした性格だった。 仕事も細やかで、他人に気を使うタイプだった彼女は誰にでも好かれた。 うちの会社は、間違ってたまにこういった娘が入社してきた。 

こういう娘は、体質の古いうちの会社では、才能をもてあまして・・・ちがうな、会社の不甲斐無さに愛想をつかして、早めに退職してしまうケースがほとんどだが・・・とにかく、うちの会社にはもったいないタイプの女性だった。 

たまたま僕と彼女は、社内全体では、それほど取り扱いの多くないキャラクターの雑貨をお互い取り扱っていたため、そこから、奈緒子と話しをするようになった。 
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