何処にでもあるラブストーリー
「館崎さん、面白い人なんですよね。」奈緒子は僕に言った。 会社の倉庫の営業者詰め所・・・電話とPCがあり、テーブルの所有者は個別に決まっておらず、空いている席に自由に座るタイプの営業者の詰め所だった。 そこでは我々営業者は商品の発注書を作成したりする。 ・・・同じテーブルに座っていた奈緒子が僕に話しかけてきた。 僕は彼女に警戒していた。

 僕は自分より人間的な格が上のタイプの人と接するときは、いつも警戒する。 「別に面白くはないよ。 普通だよ。 誰がそんなこと言ったの?」できるだけ自然に僕が聞き返し、彼女は会話を彼女は続けた。
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