何処にでもあるラブストーリー
今日は、婚約者の田上さんってかいったかな・・・とデートだか披露宴の打ち合わせだかで、定時に会社を出てしまった。 

私はこの会社に入社して、2年になる。 社会人1年目は、余裕というものが全く無く、唯、懸命に仕事を覚えた。 2年目の今は、ある程度、営業補佐の仕事の要領も覚え、若干の余裕が出てきた。 

そんな私には、とても大切に思える人が出来ていた。 
美和子と入れ違いで、営業の西野さんが事務所に入ってきた。 
私は美和子との会話が聞かれていたんじゃないかと思い内心ドキッとした。 

「あれ?美和子さん、今日は帰るのいつもより早いな、やっぱ結婚が近いからプライベートでなんやかやと忙しいのかね。」
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