何処にでもあるラブストーリー
今日は珍しく事務所に人が少ない。 部長も東京に出張に出ているし、私以外の事務の子も、もう帰った。 
でも、営業の誰かしらが、戻ってくる可能性がある。 

ここは、営業の人が帰ってくるまでに、西野 駿を誘っておきたい。 恥ずかしがりの私が、彼を誘えるチャンスは、今を置いて他にはないかもしれない。

駿が事務所に戻ってきたので、私は思い切って、西野 駿を飲みに誘ってみた。「あのー駿さん、いいですか? 今日、金曜日だし仕事早く終わらして、飲み行きません?」 当然、私の顔は真っ赤になった。
< 97 / 235 >

この作品をシェア

pagetop