今宵、月の照らす街で
小さくなる成二の姿をしばらく見た後、明奈は呟く。
「…さぁ、出てきなさい」
言葉に反応して、ビルの屋上を黒い竜巻が襲う。
その肌に強く当たる風に、明奈は怯む事無く、竜巻を見つめる。
竜巻の威力により、ビルのコンクリートにヒビが入る。
次第にその風が収束し、一つの姿が現れた。
「かなり強い風だったのに…怯まないなんて成長したな」
見覚えのある陰の姿を見た途端、明奈の心臓が強く脈打った。
「…趣味が悪いわね。そんな格好して」
「相変わらず素直じゃないな。折角再開出来たのに」
「いいからその姿で口を開かないで頂戴」
明奈の苛立ちに反応して、黄色の波動が溢れ出る。
「無理だ。俺は春日明人本人なんだから」
春日明人。
4年前に明奈自身が殺した、明奈の実の兄。
そして明奈が、決して再会出来ないと知りながらも、追いつづけた存在。
4年前と変わらない姿が、再び4年の月日を経て解逅する。
陰と同じ霊圧を有しながらも、兄本人と名乗る姿に、明奈はどうしていいのか迷う。
波動は心情に強く左右されるモノで、明奈を包む波動は強く揺らいでいた。
「…さぁ、出てきなさい」
言葉に反応して、ビルの屋上を黒い竜巻が襲う。
その肌に強く当たる風に、明奈は怯む事無く、竜巻を見つめる。
竜巻の威力により、ビルのコンクリートにヒビが入る。
次第にその風が収束し、一つの姿が現れた。
「かなり強い風だったのに…怯まないなんて成長したな」
見覚えのある陰の姿を見た途端、明奈の心臓が強く脈打った。
「…趣味が悪いわね。そんな格好して」
「相変わらず素直じゃないな。折角再開出来たのに」
「いいからその姿で口を開かないで頂戴」
明奈の苛立ちに反応して、黄色の波動が溢れ出る。
「無理だ。俺は春日明人本人なんだから」
春日明人。
4年前に明奈自身が殺した、明奈の実の兄。
そして明奈が、決して再会出来ないと知りながらも、追いつづけた存在。
4年前と変わらない姿が、再び4年の月日を経て解逅する。
陰と同じ霊圧を有しながらも、兄本人と名乗る姿に、明奈はどうしていいのか迷う。
波動は心情に強く左右されるモノで、明奈を包む波動は強く揺らいでいた。