今宵、月の照らす街で
対策室の扉が物凄い音を立てて開く。
そこからあずさが焦りを隠さないまま入っていた。
「室長、異常な霊的発信源を観測しました!ランクは未知数…場所は東京政都新宿2丁目です!」
「こんな時間に?」
あずさがデスクまで駆け寄り、多香子の眼を見る。
“室長、指示を”
そう訴える眼に頷いて、多香子は考えられる全てを頭に展開した。
「全対策室メンバーに緊急連絡。同時に壱番隊を歌舞伎町に展開、参番隊は政都庁に待機。救護班はそこの二人が向かいなさい。あとのメンバーは第一種警戒態勢を敷いて待機、以上!」
無意識のまま立ち上がって指示を出すと、部屋にいた3人は頷いて各人の果たすべき任に就く。
「全対策室メンバーに連絡…」
あずさはマイクを手にして連絡を取り始める。
そのあずさが入ってきたときに手にしていた資料の中に、霊的発信源の霊力分布地図があった。
何か気になって一枚ずつそれを眺めていくと、多香子がよく知っている霊力波の数値が2つ記されていた。
そこからあずさが焦りを隠さないまま入っていた。
「室長、異常な霊的発信源を観測しました!ランクは未知数…場所は東京政都新宿2丁目です!」
「こんな時間に?」
あずさがデスクまで駆け寄り、多香子の眼を見る。
“室長、指示を”
そう訴える眼に頷いて、多香子は考えられる全てを頭に展開した。
「全対策室メンバーに緊急連絡。同時に壱番隊を歌舞伎町に展開、参番隊は政都庁に待機。救護班はそこの二人が向かいなさい。あとのメンバーは第一種警戒態勢を敷いて待機、以上!」
無意識のまま立ち上がって指示を出すと、部屋にいた3人は頷いて各人の果たすべき任に就く。
「全対策室メンバーに連絡…」
あずさはマイクを手にして連絡を取り始める。
そのあずさが入ってきたときに手にしていた資料の中に、霊的発信源の霊力分布地図があった。
何か気になって一枚ずつそれを眺めていくと、多香子がよく知っている霊力波の数値が2つ記されていた。