雲の上の存在
『お互いレズにはならないように注意しようね。』
「…そうだね(笑)」
あたし等の間に変な友情(?)が芽生えた。
佐原高也…サッカー部のエースで運動バリバリ出来るイケメンくん。
『今日ねー、授業中に運動場見てたら3組男子がサッカーしててさ、そんときの佐原くんが輝いて見えてさ〜…』
(春、授業中は黒板見ようよ…)
「…サッカー部?拓と一緒じゃん!アドレス聞いたげようか?」
『まじで!?いいの!?聞いてーっ!!!!』
一気に春のテンションがブアーっと上がった(笑)
―――……
次の日の学校
「あ、拓!」
『玲奈、今日も来たんかよ〜』
「なにさ、いちゃ悪い!?…あ、喧嘩してる場合じゃなかった。拓って佐原高也くんのアド知ってる?」
『知ってんけど…用あんの?』
「や、佐原のこと好きな友達がいてさ。協力したげるって言ったの。」
『そんなこと言っちゃってさ、実は玲奈が高也のこと好きなんじゃない?』
「は!?あたしじゃないしっ」
『…まあ、高也に聞いとく。』
「ありがとー。」
『にしてもさ、お前って彼氏とか作んねえの?』