雲の上の存在

『お互いレズにはならないように注意しようね。』


「…そうだね(笑)」



あたし等の間に変な友情(?)が芽生えた。



佐原高也…サッカー部のエースで運動バリバリ出来るイケメンくん。




『今日ねー、授業中に運動場見てたら3組男子がサッカーしててさ、そんときの佐原くんが輝いて見えてさ〜…』



(春、授業中は黒板見ようよ…)



「…サッカー部?拓と一緒じゃん!アドレス聞いたげようか?」



『まじで!?いいの!?聞いてーっ!!!!』





一気に春のテンションがブアーっと上がった(笑)





―――……




次の日の学校




「あ、拓!」

『玲奈、今日も来たんかよ〜』


「なにさ、いちゃ悪い!?…あ、喧嘩してる場合じゃなかった。拓って佐原高也くんのアド知ってる?」

『知ってんけど…用あんの?』

「や、佐原のこと好きな友達がいてさ。協力したげるって言ったの。」

『そんなこと言っちゃってさ、実は玲奈が高也のこと好きなんじゃない?』

「は!?あたしじゃないしっ」

『…まあ、高也に聞いとく。』

「ありがとー。」

『にしてもさ、お前って彼氏とか作んねえの?』

< 14 / 45 >

この作品をシェア

pagetop