涙の欠片
「あたしは産む気だった。彼も認めてくれてた。だけどリュウは“アイツは認めてねぇ”って訳の分からない事言ってさ、翔平もその場に居たけど口さえ開かなかった。
それから、あたしとリュウの喧嘩。翔平はただあたし達を見てるだけで何度もため息をついてた。
で、とうとうあたしキレて言ったんだ…」
「…何を…ですか?」
「恵梨菜ちゃん気悪くしたらごめんね」
そう言って麗さんは次の言葉を吐き出した。
「“身体重ね合うだけのアンタ達には言われたくない”って言ったの…」
「…――え…」
一瞬、あたしの頭の中で何かが止まったみたいに停止した。
もう聞きたくないと思った。
でも逆に過去の話しだから先が知りたいとも思った。
そう思ってると麗さんは口を開いていった。