涙の欠片
エピローグ

大切な物を見付けて、
大切な物を失って、
時には傷つけあったりもしてきた。


一人っきりになって何も周りすら見えなくなって、信じるもの全て見失ってガラクタばかり抱えてても、それでも前につき進んでた。

自分を守る事で必死だった。


でも、そう思ってても結局は自分を守ってなかった…。

だから誰かにあたしは守ってもらいたかった。

人に頼る事ばかり考えてたあたしは逆に人を傷付けて苦しめてた。

だから今度は守ってもらうんじゃなくて、相手も守ろうと思う。



誰かを想って、
誰かを助けて、

傷ついて、傷つけて…
癒されて、癒して…


辛くって、どうしようもなくって、無理矢理出そうとしても出なかった涙は人を想うと自然に零れていて――…


涙は絶やす事も枯れる事もなく感情を出せば目を通して自然に落ちていた。




そんなあたしは、


すごく遠回りしたけど






今でも―――…


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