涙の欠片
斜め上にある2階の窓から大きく手を振る翔平の姿。その姿は一瞬にして消え、残ったもぅ一人の人物に震えがきた。
上半身を窓から出し、冷たく鋭い目付きを叩きつけてくるリュウの姿。
その目付きにあたしの身体は硬直した。
まさか…
2人がよく耳にしていた名前だとは思わなかった。
「ちょっ、逃げよっ」
「神崎先輩見てるって!あの人怒らしたらヤバイって」
「今ならまだ顔バレてないって」
青ざめて震える女達は焦りながら言葉を出す。
「早くっ、」
そう震えた声を出す女の後「残念だったね」と角からヒョイっと翔平が姿を現した。