女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
気まずい……
なに話せばいいんだょ
今のところ、ずーっと無言だしな…
『…神崎君…』
『ぅお!?ぁ…な…なに?』
突然話しかけられるからびっくりした……
『ぁ…うん…今日ありがとぅね?』
俺の反応にクスッて笑って言う
『ぁあ…俺もサンキューな』
『ぅん♪受験…一緒に頑張ろぉね』
暗くてわかんねえけど…微かに見えた立川の笑顔にまたドキン!と音をたてる心臓
なれねぇなぁ……
これだけは…
なんとか俺も心臓を抑えながら立川を家まで送った
帰り道……
立川の笑顔ばっかり頭にちらついて…
しかも途中でこけかけたし…はぁ
大丈夫かぁ~?俺
………………、
『壱ー?なぁにボーっとしてんだょ』
後ろの席に座りながら高橋が声をかけてくる
『あぁー?ちょっとなぁ』
ボーってしてるわけじゃない……
この連休…
勉強会やった次の土曜日から月曜日まで
浩平からのみっちりしたハード勉強会によって
俺の頭はすでにパンク寸前………
『壱ー?おぉい』
なにも答えない俺に耳元で言い続ける高橋
高橋の声は聞こえるけど勉強した内容のことで頭がいっぱいで……