女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


浩平がなにもかも上回ってるって感じだからさ

先に付き合ったのが

まぁむかつくだな


『か…神崎君は好きな人いるんでしょ?』


ガンッー…!!



ってぇ…!!


『ゎっ…大丈夫?神崎君』


『おぉ…』


直球すぎて軽く腰かけてた机からずり落ちて机の角に背中がぶつかる


『…いるんだょ…ね?』

覗きこむように聞く立川に
ドキっ
として


『ぅ…あー…はぃ…』


正直に答えてしまう

もう一回机に腰かけて口を手で隠す

照れてんのばれたくないから


『…だょね。前言ってたもんね』


『ん…?あぁ…俺が酒飲まされた時だょな』


『ぅん』


思いだした
言ってたなそう言えば
でもほんとあのときは
名前言わなくて良かった

言ってたらどうなってたか…

今…こうやって話しなんてしてねぇかもしんないからな…


あぁ…俺情けねぇ


『壱ぃ…お前帰ったら覚えとけよ…ハァ』


浩平が机に座ってる俺の肩を掴んで言う

さんざん質問されたんだろぉな
疲れきってるし
変わりに桜田と高橋は満面の笑みだけど
鬼だな…笑

少しやりすぎたかな
さすがにかわいそうか?

『わりぃわりぃ』


俺は苦笑いしながら浩平に平謝りする






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