女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
72点…!?
俺は持ってるテスト用紙を握りしめる
浩平は後ろから覗き込んでくる
『おぉ!壱、一番いいじゃん』
そう…今までで一番良い点数
目が点になりそうなほどびっくりしてる俺
『良かったなぁ壱』
肩に手をおいてそう言ってくる高橋をちらっと見て“おう”とそれだけ言う
『あれ?良くないわけ?』
高橋は不思議そうに浩平に聞く
浩平は少し笑いながら“驚いてんだよこいつ”そう言った
『あ~まぁ今までの成果がここに来てやっとでてきたんじゃん』
と肩に置いてた手で背中を林みたいにバンバン叩く
晴も桜田も寄ってきて“良かったねぇ”そう言ってくれた
まぁこれで安心できるわけじゃないし
まだまだ分からないとこもあるし
受験の日まで本当に追い込みかけるしかない
『ここはこうなんだよ』
『あぁ…こうか?』
おきまりの時間のおきまりの勉強
浩平も自分の勉強しながらだし心配することもない
『そうそう壱できてきてんじゃん』
最近よく“できてんじゃん”と浩平の口からでてくる
その言葉でなんとなく成長してんのかなぁと思える