【続】インナーラブ~俺は荒海47歳~
「え!くれんの?悪いなぁ!じゃあ、いただきます!!」
俺は山口の席まで行き、ゆっくりと弁当箱の中のエビチリにお箸を伸ばした。
色とりどりのお弁当。
うわ。
やば。
めっちゃ綺麗やんけ~!!
パク。
うわ!
めっちゃうまいやんけ~!!
「お前、めっちゃうまいやん!色合いとかも最高やし!俺にも作ってくれや!!」
半分冗談半分本気。
いや・・・俺の中では結構本気だった。
もし、誰かが俺の為に弁当を作ってくれるなら・・・
俺の人生、変わるんやろうな。
でも、誰でもいいわけじゃない。
やっぱり自分が好きになった相手がいい。
「もう!本気にしますよー!」
山口は、少し照れ臭そうに笑った。
いや・・・
本気にしてくれてええんやけど。