バレットフィンク
門構えは、まるで城塞を思わせる雰囲気を存分に称えて止まない程だ。


何段も積まれた化粧ブロックで家の周囲を堅固に防御している上に、頑丈で大きな目隠しフェンスと、至る箇所に設置されている防犯カメラによって守られている光景は、まさに圧巻の一言である。


二人はそんな光景に腰が完全に引けてしまい、インターフォンを押す事に大きな躊躇いを感じてしまう。


「こんな事だったらタケシ君を連れて来るべきだった!」


「タケシ君、こんな肝心な事何にも言わないから今の俺達、凄く辛い状況に陥ってるし…」


二人はカオルの家を前にして、立ち往生を食わされている自分達が情けなくて、今では泣きそうな気分に襲われていた…。



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