バレットフィンク
結局、こう言った経緯を辿り、カオルは見事4サイクルの正式メンバーとして加入を許される事となる。


タケシはザック号に乗っての帰り道、カオルの家柄の良さと放縦な生活環境によって、彼のエゴイズムが着実に形成されたと同時に、そんな贅沢過ぎる生活スタイルが確実に更なるエゴイズムの温床となって行った事に間違いないと言う事実に行き当たった。


「あいつは多分、一般世間で誰もが励行している我慢をすると言う概念が通用しない、所謂特権階級的な人格を有している人間に違いない…」


タケシの胸中で、カオルが人を完全に見下す嘲笑を満面に浮かべながら、自分達を罵倒している姿が眼に浮かぶ。


そんな妄想を描いている己に対して、タケシは自嘲的な気分に苛まれていた…。



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