バレットフィンク
今では苦虫を噛んだ様な渋面を露呈しながらタケシは、ひたすらに沈黙を貫いていた。


そんな、沈黙のままで思い悩んでいるタケシに、シュンスケが


「折角、カオル君がそう言ってくれているんだから素直になれば良いのに…」



と言って来る始末…。



タケシは値段だけ聞く分には一向に差し支えは無いだろうと思い、カオルに視線を向けると


「一体幾らで譲ってくれるんだ!?」


と、いつの間にか緊張感を漂わせながら喋っていた。


「うーん。そうだなぁ?タケシがレスポールに憧れている事実を聞かされたんじゃ仕方が無い」


「持ってけ、ドロボウ!こうなったらバナナの叩き売りだい!パンッパンッパンッ!三万でどうだ、このクソ野郎!」



さ、さ、三万!?



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