バレットフィンク
タケシはその言葉を聞くと同時に、追随を一切許そうとはしない程の鬼気迫る真顔で、手を猛烈な勢いで高らかに挙げると


「買います!絶対買います!他の誰にも譲りません!」



「もしシュンスケが手を挙げようもなら、必ず出刃包丁で何度も思い切りさし続けます!完全にメッタ刺しの有様です!」



と、シュンスケを恐怖のどん底に叩き落とすと同時に、即決を決めてしまった。



タケシ号は欲望の荒波によって、今では粉々に打ち砕かれ、見るも無惨な形を露呈しながら哀しそうに沈没していた…。



タケシ船長含め、乗組員全員が海の藻屑と化して、今では追悼慰霊式が厳粛に執り行われていた…。



< 137 / 220 >

この作品をシェア

pagetop