バレットフィンク
そう言う意味に於いて、一番忍耐力を鍛えなければならないのもタケシであると同時に、現在活動休止状態に陥っているバンドを完全に立ち直らせなければならないと言う重大な任務をタケシは背負っているのである。


カオルはカーライルに、否、学に近づくチャンスを兼ね備えている大切な存在である事実であると、タケシには言い切れる自信があった。



「今はもう、カオルを辞めさせるのではなく、どうやってカオルを上手くコントロールし、尚且つ残りの二人に関しても絶対に脱退などさせない様、要領良く導いて行くかを真剣に考えて行く方向で進行していく事に重点をおくべきだ」



と言う結論に至ったタケシは、困惑の様相を呈している二人をじっと無言のまま、眺め続けながら思索に耽っていた…。



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