バレットフィンク
コウスケは小指を使うのが苦手である為、いつも早弾きのパートになると、妙な違和感が生じてしまう。


本人は努力して直そうと頑張ってはいるものの、なかなか克服出来ないのが現状らしい。


そう言った経緯で、自然とリードギターはタケシに決まったのである。タケシはギターを始めた時から小指のトレーニングを欠かす事が無かった。


その甲斐あってか、今では小指を結構早く動かす事が出来る様になっていたのである。


ギターのトレーニングもさる事ながら、タケシは作詞、作曲も同時に取り組んでいた。ギタリストが曲を書く事は通例なので、タケシもその通例に従って実践しているのだ。


しかし、曲作りに関しては、難航しているのが実情であった。


思い浮かんだメロディを譜面に起こす技術までは持ち合わせてはいなかった為、頭で記憶するか、思い浮かんだメロディラインを適当なコード進行に置き換えて、そのコード進行をノートに書く事ぐらいしか出来なかったのである…。



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