バレットフィンク
それでもタケシは、根気強く諦めずに続けていた。


今はアングリー ピープルのライブで演奏する曲をひたすら練習している為、ソングライティングに関しては一切諦めてライブに向けた練習に没頭していたのである。


そんな仕事の合間を活用しての練習が何日も続き、いよいよ全員集まっての合同練習が決まったのである。タケシは、合同練習の二日前から睡眠時間を削って、練習に打ち込んで行く。


その甲斐あってタケシは、何とか皆と合わせられそうな所まで自分を持って行く事に成功する。

練習当日、皆に挨拶を済ませると、コウスケの表情が曇っているではないか?気になったタケシがコウスケの傍に寄って


「コウスケ、身体の調子でも悪いのか?」


と尋ねると、コウスケが声を微妙に震わせながら


「練習は一生懸命したんだけど、曲のテンポにギターが噛み合わないんだ。どうしたら良い?」と弱音を吐く始末であった…。





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