バレットフィンク
アスファルトが雨滴を吸い込んで行き、タケシの全身を濡らして行く。そんな事にはお構いなしでアクセルを廻す。


歩道は傘を持ってはいない人々が走りながら家路へと往来していた。


そんな人々と衝突しない様に注意しながら、歩道からスクーターを出して車道へと向かう。


雨の到来は今のタケシにとって、何故か不思議と慰められている様な感覚を喚起すると同時に、鼓舞してくれている様にも受け取れるのであった。


学は雑誌で語っていた。


「夢は待っているだけではいつまで経っても来てはくれないんだ」


「寧ろ、ガムシャラに行動し続けて、自分の手でしっかりと掴み取る物なんだ!」と…。



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