せんぱい,好きです
01章
うんめい
なんで
出逢ったんだろう
なんで
好きになったんだろう
これは……
運命だったのかな?
◆+゚
キーンコーン...
六限目のチャイムが
鳴り終わると、
真面目に清掃を始める。
丘野 あお、高校二年生の、普通の女の子。
地毛が茶色いため、染めているように見えるが違う。
肩につくぐらいのセミロングで、ナチュラルメイクもしている。
校則も破ってるところは、たくさんある。
だけど何故か真面目に
放課後の清掃だけはしている。
「あおー、あんただけだよ。
放課後のそうじしてんの」
「いいの。五分しかかかんないし。
ゴミ、捨ててくるね」
「ウチも行く。
一人教室に残していく気?」
「そんなことしないよ、一緒に行こ 」
前髪を軽くくくって、さらさらの栗色ロングヘアー。
軽いメイクもして、今時の女の子って感じの
隣で駄々をこねている親友
高田 夕木 Takata yuki
を連れて、世間話をしながらゴミ捨て場まで向かう。