せんぱい,好きです
ゴミ捨て場へ向かうと、三年生らしき人達がたまっていた……、といっても三人程度で。
あたしが手っ取り早く済ませて、帰ろうとすると……
「健斗!」
「えっ……。夕木、知り合いなの…?」
いきなり夕木が、声を上げて向こうでたまっている一人を呼ぶから、
あたしは小さく不安げに夕木に聞く。
すると
夕木は軽く、うん、といって向こうへと駈けていく。
「あ、タカくんもコウくんも!
久しぶりだねー!!
びっくりした。またこのメンバーで会えるなんて」
どのメンバーだよ、とツッコミながら、早く此処から立ち去りたい思いでいっぱい。
夕木は中学からイケてたらしいから、中学からの男友達だろう。
「あ、ウチの友達紹介しよっか???健斗は、女の子大好きだから、してほしいでしょ」
えええっ!!!
やめてください、夕木さーんっ!
あたしの必死な願いも叶わず、夕木に手招きされ、しょうがなく
トコトコと近くへいった。