赤りんご





「何だ廣瀬?この問題解けるのか?」




し…しまった…



ついつい声が出てしまった。




「何でもありません…」



みんなクスクス笑ってる。



恥ずかしい…





「バーカ」



水嶋くんは舌を出して笑った。




悔しい…!



ほっぺたを膨らませて怒った。




すると由美が私の方を振り返った。



「りい、彩花と何話したの?」



「うん…いろいろ♪それで…仲直りしたよ!彩花、先輩と付き合うって。」



「そっかあ!良かったね♪また話聞かせて!?」



「うん!」







もう何も怖くない。





大好きな水嶋くんと、


大好きな友達がいる。




いたずら好きだけど、こんなに想ってくれる彼氏がいて…



こんなに理解してくれる友達がいて、私は幸せ者だよ。





ホントに幸せいっぱい。












< 67 / 215 >

この作品をシェア

pagetop