冬と恋と君と【短】
「…告ろうかな…」
翌日の朝、あたしはひかるに向かってつぶやいた。
「いや、あたしは大歓迎だけどね、どうゆう風の吹き回し?
あんなに拒否ってたのに。」
その言葉にあたしは少しうつむいた。
「今でも、ほんとは告るのがすごく怖いよ。
でも…なんかこんな曖昧なのはイヤだ。」
そう言いながら、あたしはちらりと視線を健太に向けた。
ほら、
また心臓が高鳴りだした。
告るのは怖いけど、これだけで理由は十分な気がする。