冬と恋と君と【短】
昼休みになった。
「さら~っ!
学食いこっ!」
今日はお母さんが忙しかったからお弁当はなし。
ひかると並んで学食に向かった。
一番安いランチを注文して、すみの席に腰掛けた。
ひかるとしゃべりながら食べていると、ひかるが「あ。」と言って手をとめた。
「…?」
あたしは振り返って、ひかるの視線の先にあるものを見た。
なんか男子が10人ほどで群れてしゃべっていた。
…と、その中の一人と目が合った。