冬と恋と君と【短】
“ヤバいっ…”
と思ってパッと視線を外した。
その中の一人…
もとい健太は、あたしと目が合ったらゆっくりとこっちに向かってきた。
「ここ、座っていい?」
あたしの隣の席を指差しながら、健太はなぜかあたしではなくひかるに聞いた。
ひかるが頷くと同時に健太が座った。
さも当たり前のように隣に腰掛ける人物を見て、あたしはその人物がさっきまでいたグループをちらりと見た。
…めっちゃガン見されてるんですけど!