独眼狼ーワンアイウルフー


あと少ししたら仕事が始まるから…と、コハクが起きる前に立ち去ろうとしたヒスイに、レクスが声をかけた。


「ヒスイさん達は、良い家族…ですね」


レクスがそう言うと、ヒスイがにっこりと…今までの優しさを感じさせる笑顔ではく、少し威圧感のある笑顔を向けた。


「そうね。だから…もし琥珀と結婚する人は、きっと大変でしょうねぇ……うふふ」
「……っ」


レクスがその笑顔に圧倒されている間に、ヒスイは部屋を後にした。

部屋に1人…ではなく、まだ眠っているコハクと2人になったレクスは思わず息を吐いた。


(だから…もしコハクと結婚する人は、きっと大変でしょうねぇ)


さっきヒスイの言った言葉が、レクスの頭から離れなかった。

…それからレクスの手伝いに、タスクとルイが来るまで。

レクスはまともに、眠っているコハクの顔が見れなかったそうな…。


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