中曽根工業高校
しかも……何か、ヨレている感じだ。
「それ…直人が黒板に投げつけたんだよ」
キノはぼそっと耳打ち。
「え………?」
そう言われて黒板に目をやると、真ん中の方が少しヘコんでいる。
その上から書かれた公式もへコんで見えた。
「なんで………?」
「お前、鳴海…保健室運んだろ?」
「うん…なんで知ってんの?」
確かに、一騒動あったけれど……あれは、ちぃのクラスでの出来事だ。
「すげー騒ぎだったもん。そのとき鳴海のクラスの落書き見たろ?」
「……ああ」
「それと同じのがうちのクラスにも書かれてたの」
キノは黒板を指差した。
「はっ?!」
ヒノケンは思わず黒板を凝視したが、痕跡はもうなかった。
「もう消されたって」
キノは思わずつっこんだ。
「何で?!全部の教室に??」
「いや…鳴海のクラスと俺らのクラスだけ。でもすごい騒ぎだったから…他のクラスの奴もみんな知ってるよ」
「何でうちのクラス?」
ちぃのクラスならともかく、自分のクラスは関係がないだろうと思った。
「直人がいるからだろ。彼女、直人が好きみたいだし」
「別にあいつは、本当に直人が好きな訳じゃ…」
思わず本音を言いかけて止めた。
「それ…直人が黒板に投げつけたんだよ」
キノはぼそっと耳打ち。
「え………?」
そう言われて黒板に目をやると、真ん中の方が少しヘコんでいる。
その上から書かれた公式もへコんで見えた。
「なんで………?」
「お前、鳴海…保健室運んだろ?」
「うん…なんで知ってんの?」
確かに、一騒動あったけれど……あれは、ちぃのクラスでの出来事だ。
「すげー騒ぎだったもん。そのとき鳴海のクラスの落書き見たろ?」
「……ああ」
「それと同じのがうちのクラスにも書かれてたの」
キノは黒板を指差した。
「はっ?!」
ヒノケンは思わず黒板を凝視したが、痕跡はもうなかった。
「もう消されたって」
キノは思わずつっこんだ。
「何で?!全部の教室に??」
「いや…鳴海のクラスと俺らのクラスだけ。でもすごい騒ぎだったから…他のクラスの奴もみんな知ってるよ」
「何でうちのクラス?」
ちぃのクラスならともかく、自分のクラスは関係がないだろうと思った。
「直人がいるからだろ。彼女、直人が好きみたいだし」
「別にあいつは、本当に直人が好きな訳じゃ…」
思わず本音を言いかけて止めた。