楽天家の願い事
厭世家は希望を持つ
どういうことだ。

僕は目の前で起きたことが理解できずただ笑った。

昔から理解出来ない状況になると笑う癖があった。

高い所から落ちて骨折したときも、キャッチャーの手元が狂いベンチにいた自分の所にボールが飛んできたときも、

僕は笑った。

声こそ出さないが、口を大きく開き不規則に息を吐き出しながら笑う。
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