指切りげんまん
長い年月が経ち、村はまた復興されていきました。

その間、どうやって語り継がれたか解りませんが
水車番の一族は迫害を受けていました。


江戸が終わり、時代が変わり、戦争が終わり…

生き残りの子孫達は戦後、職を求めて街へ出ました。

それが、正しかったのです。


水車番の一族。
そして殺されなかった女の、村の長の一族とその取り巻きは村を離れませんでした。



その頃からです。

村人は老人中心の廃村間近の村になったのは。


ゆっくりと時間は流れ、今から二年前。


神谷愁による惨殺が起き、この村の住人は昨日お顔合わせしました

お婆さま、和尚、お医者様、水守の兄弟、そして私だけになりました。

お巡りさんと看護士さんは事件をきっかけにこの村に住むようになった方達です」



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