指切りげんまん
何回その遊びを繰り返しただろうか。

いきなり手がわなわなと震え始め、苦しみから逃れるように地を掻きむしる。

「どうした!ジョニー!切られた所が痛むのか?」

その頃にはあたしの中で手はジョニーに変化していた。

自分が好きな人形に名前を付ける女の子と同じ心理だと思っている。

人形みたいに可愛いものではないが。

なす術もなくジョニーを見ているあたしの前で、酸を浴びたようにジョニーは泡になり消えた。

「奏ー!」

いきなり上から降って来る佑の声。


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