君は君のままでいて
「………んな色っぽい表情で、涙浮かべながら睨まれたって、もいっぺん襲いたくなるだけなんだけど?」


なのに、緑風はいけしゃあしゃあとそんな事を言いながらニヤリと笑う。


「待ってって!
ダメだって!
何度も言ったのにっ!」


なのに勝手に僕を高めてくれちゃって!


自分で意図した事じゃないとはいえ、緑風の手の中に放ってしまった事も僕には少なからずダメージになっていた。


「………ね?
お願いだから手を離して?
僕に君をきれいにさせて?」


いまだに解かれていない拘束を止めてもらえるように懇願する。
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