君は君のままでいて
「美樹は俺が美樹のこと心配して言ったことをちっとも聞いてくれないじゃないか。
だから俺も美樹の言うことを聞かない。」


まるで小さな子供の言い分みたいなことを言う緑風は、それでもかなり本気の表情で。


「………の、飲み過ぎちゃダメって言われたの守らなかったから………?」


緑風を怒らせてしまった原因を一生懸命に考えながら答えた僕の言葉に、緑風は小さく首を振った。


「それでなくても今日からオフクロをあっちに送り出すための準備とか仕事の段取りつけたりとかで山程残業していたくせに、ゆうべ『早く寝ろよ』って言った俺の言うことを聞かないでまた遅くまで台所仕事してただろ。」
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