Bitter Love〜苦くて切ない恋〜

その時

中沢さんと過ごす中で、あたしの中で“特別”が増えて行く。

それがすごく幸せで、嬉しかった。

幸せ過ぎたから、あたしは気づかなかったのかも知れない。

その時が、もうすぐ近づいていることを。


中沢さんは、元気がなかった。

花が枯れてしまったみたいに、元気がなかった。

「中沢さん?」

あたしは呼んだ。

「…何?」

間があった。

やっぱり、変だ。

「何か、あったんですか?」

あたしは聞く。

中沢さんは、答えない。

どうしちゃったんだろう?

あたしは1つだけ、中沢さんに心当たりがあることをあげた。

「芯に、何かあったんですか?」

この前元気がなかったと言っていた、芯のこと。

彼が元気なかったのは、あたしが原因だけど。

「…芯くんには、最近会ってない」

違っててホッとしたけど、中沢さんはそのままだった。

「ねえ」

あたしは、聞く。

「何かあったなら、言ってください」

この後で、あたしは後悔する。
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