FAKE‐LAKE
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 次の日、ニールはいつもの荷物と頼まれた地図を抱えてアンジェの家に向かった。
「ちわー! アンジェさん入りますよー」
 ドアを開けて元気に声をかける。ややあってとんとんと階段を下りてきたアンジェを見て、ニールは一瞬言葉を失った。
 疲れたような表情。一週間前よりやつれたように見える。
「こんにちは」
 声も小さく元気が無い。ただでも細い体なのにさらに痩せたような気がした。
「アンジェさん、もしかして具合悪かったすか?」
 ニールが心配そうに尋ねると、アンジェは不思議そうに首を傾げた。
「元気、ですよ?」
 ただ少し寝不足でとアンジェは力無く笑う。
「寝てていいっすよ、アンジェさん。ほら、ふらついてるじゃないですか。あっしが全部しまっときますから休んでてください」
 荷物を床に置き、足取りがおぼつかないアンジェをソファーに座らせようとニールは彼の左腕に手を触れた。
 途端にアンジェの表情が強張る。
 ニールの手を振り払い、逃げるようにアンジェは数歩後ずさりした。
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