FAKE‐LAKE
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「レーイ!」
 アンジェは二階の窓から顔を出してレイを呼んだ。
「どこいっちゃったのかな、もうニールが来ちゃうのに」
 朝食が済んだ後からレイの姿が見えない。家の中にいないから外にいるはずなのだけど。
 もう一度呼んで返事を待つ。
「……うっ……えっ……」
 返事の代わりに家の裏側から泣いている声が聞こえて、アンジェは急いで階段を駆け降りた。


 レイはぺたりと地面に座り込み、俯いて泣いていた。枯れ始めている芝生の上に、小さなスズメが一羽横たわっている。
「レイ」
 アンジェが呼ぶと、涙でぐしゃぐしゃの顔をしたレイが振り向いた。
「こ……小鳥が、死んじゃった」
 ぼろぼろと涙をこぼしながらレイはスズメを指差す。
「僕が触ったら死んじゃった」
 アンジェは状況が分からず、よく見ようとしてレイのそばに近づいた。
「駄目! 来ちゃ駄目、アンジェ」
 鋭い声でレイが叫ぶ。
「どうしたの、レイ」
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