FAKE‐LAKE
「あ、そうだアンジェにあの話してあげようと思ってたんだ」

帰り道を半分過ぎたあたりでニールは気が付いた。

湖の妖精の話。もしかしたらアンジェはもう会った事があるかもしれないな。

「……ま、いっか。また来週会えるんだ」

薄暗い黄昏れの道を、ニールは鼻歌を歌いながら下りていった。




「だってあのお兄さん可笑しくて可笑しくて」

屋根裏部屋から下りてきたレイは、笑いながらそう弁解した。

「そんなに可笑しい?」

大分調子が良くなってきたアンジェは、ニールの話をしながら笑いつづけるレイを不思議そうに見ながら夕飯を作りはじめた。

ニールはあれで普通だと思うんだけどな。もっとすごいリアクションの時もあったし。

「なんか、お兄さんのテンションとアンジェのテンション違い過ぎて」

笑い過ぎて涙出る、と言ってレイはソファーに倒れ込んだ。

< 161 / 563 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop