FAKE‐LAKE
「ご飯、食べられる?」

アンジェは首を横に振った。

「少し休めば……」

胸を押さえて呻く。レイはそばに座ってただ見ているしかなかった。

「……レイ」

アンジェは不安で涙目になっているレイに手を差し出す。

「怖いから……手、貸して……」

レイはアンジェの大きな左手を迷わず両手で握った。ほっとしたようにアンジェは目をつぶる。

「アンジェ頑張って」

他に言葉が見つからず、レイはただアンジェの無事を願った。


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