FAKE‐LAKE
それで危険だと親方が怒ったのか。ニールはやっと納得した。

「他国の、しかも若者のあなたには奴らも手出ししないはずです。向こうもばれては困る事をしていますから」

依頼人はニールを見て続ける。

「正直、危険が無いとは言えません。でもあなたにしか頼めない」

アルクが何か言おうとしたが先にニールが口を開いた。

「わかりました、やります」

「ニール」

「おれ、アンジェの友達だから。人間兵器だろうがなんだろうが、そんなの関係ない」

ニールは依頼人に手を差し出した。

「その仕事引き受けます。ただ、どう動いたらいいかは詳しく教えてもらわないと。あと、万が一危険な目に遭った場合には家族の生活の保障もしてほしいです。おれ、父親いないんで」

依頼人はニールの手を握って何度も頭を下げ、さらに詳しい話をした。

気をつける事が沢山ある。ニールは気を引き締めた。一世一代の大仕事だ。

一通り話が終わった時、ニールはずっと気になっていた事を恐る恐る尋ねた。


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