FAKE‐LAKE
ふと、ニールが呟く。

「そういやおれ、初めてレイを見た時真面目に妖精だと思ったんだ」

そうなんだ、とアンジェは小さく笑った。確かに人間と言うより妖精と言われた方が納得できる。

「そのちょっと前にさ、湖の妖精の話を新聞で読んで。レイそっくりだったんだよ、水色の髪に黄緑色の瞳」

話を聞いているアンジェの表情から、次第に笑顔が消えていく。

「少年か少女かわからないとこなんかそっくり……」

ニールも何か気がついたのか言葉を止めた。

偶然にしてはやけに出来すぎていないか?

「それ」

アンジェの声が変わっていた。鋭さを感じるぴんと張った声。

「いつの記事?」

「え、確か……レイに会うより少し前」

ニールははっとした。アンジェの表情が険しくなる。

「ニール、その記事書いたの誰?」


< 238 / 483 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop