FAKE‐LAKE
「……レイにも同じ事をしてるんだろう。いや、それ以上か」

心に小さく燃えはじめた火は“憎しみ”に繋がっている導火線に燃え移る。

透明な水の上にぽとりと落ちた黒い絵の具のように、アンジェの心に濁った色が少しずつ広がり始めた。

「居場所を突き止めて今度こそ必ず“的”に当ててやるさ」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



「叔父さん、食事は?」

毎日、帰って来るなり部屋に篭るセティを心配してリーナは部屋をノックした。

返事がないので余計不安になり扉を開ける。

「叔父さん?」

中を覗きこむと、セティは上着を着たままソファーに倒れ込んでいた。

顔色の悪さに一瞬血の気が引く。


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