FAKE‐LAKE
やったね、と単純に喜ぶところがニールのニールらしい所だろう。

シアナはいつもの、人の良い兄貴の笑顔で尋ねた。

「ニール、次の休みはいつ?」
 
こめかみにぐりぐりと人差し指を当ててニールは記憶を辿る。

「確かー、来週の水曜だったと思う」

そうか、と考え込むシアナに、何かあると感じたニールはずいと身を乗り出した。

「何、何かあるの?」

ニヤリと笑い、シアナは彼を罠に誘い込む。謎めいたその表情はニールの好奇心を刺激した。

「知りたい?」

「知りたい知りたい」

「所長がさ、過去の新聞を整理するのに一日アルバイト募集しててさ。ニールにどうかなと思って」

「え、おれ?」

「そう。前にニール古い新聞読みたいって言ってただろ? もしかしたらただで譲ってもらえるかもしれないからさ」


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