FAKE‐LAKE
「これすか?」

ニールは荷物の中から白い紙袋を取り出して彼に手渡す。

「そうです! こちらと交換で」

青年から受け取った紙袋を荷物に入れ直した。

「ああ、よかった! ここだけの話、先生が他の患者と間違えて処方しちゃったんですよ」

家は分からないしどうしようかと思いました、と胸を撫で下ろす彼に、ニールもよかったと笑顔を返した。

「じゃ、よろしくお願いします!」

去って行く彼の後ろ姿を見てニールは呟く。

「いいことしたな」

よっしゃと一人で無意味に意気込み、ニールはアンジェの家へと急いだ。


< 256 / 563 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop