FAKE‐LAKE
同じ頃、レイはアンジェより先に起きて朝食を作っていた。

「アンジェ、ご飯だよー」

二階に向かって叫ぶ。

テーブルにカップを二つ置き、パンと果物のカゴを並べていると階段を下りてくる音がした。

「出来たよ、アンジェ」

ゆっくりな足音が、途中で止まる。

「アンジェ?」

不思議に思ったレイが振り返ると、アンジェは階段の踊り場でうずくまっていた。

「どうしたのアンジェ!」

慌てて駆け寄る。胸の辺りを掴んで苦しそうに呻いていたアンジェは、レイに支えられて薄く笑った。

「はは、大丈夫、だと思ったのに……っ」

「どうしたの? 薬は?」

ちゃんと飲んでたよねとレイが尋ねると、アンジェは首を横に振った。


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