FAKE‐LAKE
「診察にいつまでかかってるんだ」

乱暴に扉が開き、二、三人の兵が部屋に入って来た。

来たか、とシアナは呟き、腕時計を見る。予想より二分ほど早かった。

「おい、お前何をしている」

腕の中にレイを抱き、優しくさすっているシアナに兵は詰め寄った。

「見てわからないか? 治療だ」

怯みもせず、シアナは淡々とした口調で答える。

「それが治療だって?」

「……これだから素人は」

吐き捨てるように言い、シアナは続けた。

「お前達のせいで俺はいい迷惑だ。死なせないために努力してる“ただの捜査員”に感謝して欲しいものだな」

「何」

「体温が下がりすぎて死にかけているから手っ取り早く温めただけだ。もうすぐ薬も効くだろう」

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