FAKE‐LAKE
珍しく弱音を吐くニールを草むらに座らせ、アルクは隣に座った。

陽射しをあびてキラキラと光る水面。穏やかに流れていく水の音が傷ついた心を優しく撫でて行く。

「確かに、目に映る全てを信じていい訳じゃない」

悪い人間もいるからね、とアルクは残念そうに言う。

「裏切られて傷つくのは自然な事だ。信じる事が怖くなるのも無理はない」

ただ、と続けるアルクをニールは見上げた。

「ただ、信じる事で――いや、信じ続ける事で変えられるものもある」

「信じ、続ける……?」

ニールはアルクの言葉を繰り返す。

「そう。何があっても信じ続けるんだ。時間も気力もいるけれど、そうする事でしか変えられないものもある。特に、人の心なんかはね」


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