FAKE‐LAKE
「……つっ、……」

博士の手に銀色の針が鋭く刺さる。続けて首筋に。

ぐらり、と博士の体が傾いた。痺れた手から銃が落ちた。

「セティ!」

研究室に飛び込んで来たアツキは、なおもレイを庇っているセティに駆け寄った。

麻酔針を博士に命中させたシアナは銃を隅の方へ蹴飛ばす。

「セティ! おい、しっかりしろ!」

「……アツキ」

アツキの顔を見てほっとしたのだろう、セティは薄く笑った。口元から流れる不気味な色の赤にアツキの手が震える。

「レイ、を……」

セティはそれだけ言って気を失った。床に崩れ落ちた彼の顔から色が消えていく。

「セティ……?」

目の前の光景が信じられず、呆然と立ちすくむアツキの肩を乱暴に叩き、シアナは一喝した。


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