FAKE‐LAKE
アンジェだって、あんな森に一人で住んでいるのは寂しいだろうに。

一体、依頼主はどんな人なんだろう。

どうしてアンジェをあんな森の中に住ませているんだろう。

依頼主は親ではないと、以前聞いた。

じゃあ親はどこに? アンジェの事が心配じゃないのか?

親方は寂しそうに微笑むだけで教えてはくれない。依頼主の指示だから、とだけ言って。

「仕事、なんだもんな……」

ぽつり、呟いてみる。

言い聞かせるように口にしたその言葉は、どんなに頑張っても自分の本心ではなくて。

でも、“なぜ?”の問いに誰も答えてはくれない。

ニールは目をつぶり、大きく溜息をついた。


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